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- 2024.03.18更新
- 2019.06.13公開
30代の転職は失敗する?前後半で異なる注意点と転職成功のポイント
【30代の転職事情1】前半と後半で転職難易度が異なる?
ここでは30代の市場について、20代との違いや前半と後半で異なる転職難易度を中心に理由とあわせて解説します。
30代前半になると20代の頃と異なり、ポテンシャルよりもスキルを見られるようになります。
さらに30代後半になると、マネジメント経験やより専門的な知識やスキルを求められ、転職難易度が急上昇します。
ここでは、30代前半と後半に分けてどのような特徴があるか見てみましょう。
30代で未経験の業界や職種に転職を検討されている方はこちらの記事がおすすめです。
30代前半:20代に比べて企業から求められる基準が高くなる
20代の転職に比べて「これまで積み重ねてきたスキルや経験がどのように活かせるか」という過去の振り返りが重要となってきます。
志望動機でアピールすれば、経験不足でもある程度企業に評価してもらえた20代の頃とは異なるのです。
何の事情もなく年齢制限するわけではないものの、
- ポテンシャルに期待した求人⇒20代向け
- 即戦力が欲しい⇒30~40代向け
といったように無意識に線引きしている採用担当者が少なからずいるのが現状です。
30代前半以降の転職では、今まで身につけたスキルや経験を転職先でも活かさなければ転職は難しいといえます。
また、スキルを求められることが多いということもあり、未経験業界・職種へ転職するチャンスは20代の頃と比べて少なくなるのです。
30代後半:条件アップの転職の難易度が急上昇する
35歳を境に一気に転職が難しくなるという「35歳転職限界説」を耳にしたことはありますか?
ミドル世代の転職市場が活性化しつつある最近では、30代後半での転職は不可能ではありません。
しかし、希望条件をすべて叶えるような転職が非常に難しくなることを心に留めておく必要があります。
30代後半にもなると管理職に就くなど社内でも責任のある立場にいる方が多いでしょう。
家庭をもっているため会社の安定性・将来性を転職条件として外せない方もいれば、家族との時間を大切にしたいから残業は極力したくないというワークライフバランス重視の方もいるでしょう。
このように「年収アップ」「安定性・将来性の確保」「ワークライフバランス重視」など、多くの希望条件を叶える転職は30代後半になると難しくなります。
長期的なキャリアプランやライフプランを考えながら、転職で「何を外せないのか」の優先順位をつけていくことがポイントです。
【30代の転職事情2】30代が企業から求められるもの
30代の転職事情1では以下の二つについて解説をいたしました。
- 20代の頃と同じ心持ちで転職を考えていると30代の転職は難しい
- 同じ30代でも前半と後半では市場や転職難易度など取り巻く環境は大きく異なる
ここでは、採用企業側はどのような人材を30代の求職者に求めているかについて解説します。
30代前半:現場で培ったスキルや経験を自分の言葉で説明できる
30代前半は10年ほどの実務経験をもっていることから、即戦力としての活躍を期待されます。
20代に比べて長い実務経験があるため、豊富な知識やスキルをもっている方もいるでしょう。
すでに後輩社員のマネジメントを経験した方もいるかもしれません。
そんな30代前半に対して、自社の社員がもっていないスキルや経験を補うために採用を行う企業はたくさんあります。
選考では、応募者がこれまでの職場で培ってきたスキルや経験を自社でも活用できるか注目されるでしょう。
そのため、書類選考や採用面接で選ばれるためには、入社後の活躍を採用担当者がイメージしやすいように伝える必要があります。
ただし、スキルや経験の説明だけで他の応募者と差をつけることは難しいものです。
スキルや経験を使って何をしてきたか以外に、その仕事がうまくいった理由を自分の言葉でわかりやすく論理的に説明する必要があります。
また、即戦力採用には、後輩育成を通して自社のリソースを豊かにするという期待も込められています。現場を引っ張っていくリーダーシップがあることも具体例とあわせてアピールできるとよいでしょう。
30代後半:マネジメント経験や高い専門性
30代後半になると管理職に就くなど責任のある立場にいる方も増えることでしょう。
また管理職でなくとも、現場を引っ張ることを求められることが多いです。
そのため、求職者に求められるものもより基準が高くなり、30代後半から転職難易度がさらに一段レベルアップします。
マネジメント経験やより高い専門性が求められます。
目の前にある課題解決や目標達成はもちろんのこと、組織全体のパフォーマンスを改善していくことも30代後半の方には期待されるのです。
中途採用の立場だからこそ見える組織の強みや弱みを洗い出し、前職で培ってきた専門性を使って会社の発展に貢献していくことが求められます。
【失敗談から学ぶ】30代で転職に失敗した人の特徴
ここでは転職に失敗した30代向けにアンケートを行い、失敗談とあわせて30代転職の注意点をご紹介します。
30代になると20代と比べて再転職が難しくなります。
失敗談をもとに転職に失敗した方がどのようなところでつまずいているのか確認したうえで転職活動を進めましょう。
【30代の転職注意点】希望条件の整理と職場の情報収集を念入りにしよう
入社後、思っていた条件・仕事内容と違い、うまくいかないという事態をなくすように心がけましょう。
企業の口コミや評判、ホームページを見てみたり、情報収集することをおすすめします。
また、面接時に職場の雰囲気や職務内容について、採用担当者に確認してみることもおすすめです。
飲食店から事務職
ずっと立ちっぱなしで身体に負担がかかっており、人が少ないと休みなしで土曜日、日曜日、祝日も仕事という状態でした。このままではダメだと思い転職を考えました。
転職後は、立ち仕事もなくなったため、体はすごく楽になりました。しかし、パソコンを使う仕事をしていなかったので、パソコンの使い方を覚えるのに必死でした。慣れてきた頃に仕事の内容を理解しようと努力していましたが、お荷物扱いがひどかったです。また、転職先の職場では、周囲とコミュニケーションをとりながら仕事をする機会が少ないのが、とても寂しかったです。飲食店でお客さんや従業員とわいわいする環境の方が自分に合っていたと思いました。
海運業 営業職から船舶部品 営業職
前職の派遣契約を終了になり、転職活動をしていました。ブランクが空いている中で就職が決まり、派遣社員からスタートして契約社員に昇格する可能性がありましたが、1ヶ月で契約終了となりました。結果が出せなかったという点で私の責任も大きいと感じてますが、仕事内容や職場環境、人間関係などさまざまな側面で適応する必要がある環境下で少し酷な判断だったと感じています。
保険業界 事務職から保険業界 営業職
職場の人間関係が嫌で転職しました。20代ならまだしも30代で転職して、「仕事に慣れるか」「人間関係をうまくできるか」など、本当にいろいろな面で不安でした。
転職後、男性と女性が同じ仕事をこなしているにもかかわらず年収に大幅の差があることを知りました。どんなにがんばって営業数字を伸ばしても、思うように評価してもらえません。こんなことなら、事前にいろいろ調べたり、聞いたりして、正当に評価してもらえる会社に転職するべきだったと後悔しています。
30代が転職を成功させるために準備すべきこと
ここでは30代前半と後半に分けて、転職成功につながる準備のポイントをご紹介します。
紹介する内容は転職後にキャリアを考える際にも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
30代前半:強みを理解したうえでキャリアプランを描いて転職をする
キャリアプランを描くことで転職活動の軸が定まるため、一貫性のある論理的な自己アピールがしやすくなります。
10年近く実務経験を積んでいれば、仕事における強みや弱みなど、見えてくるものがあることでしょう。
企業に自分を売り込むために、これまでの業務の棚卸しをする中で「なぜうまくいったのか?」「なぜこの行動を選んだのか?」などを自問し、自己分析を深めていきましょう。
中には、結婚や出産、育児といったライフイベントの影響で20代の頃に描いたキャリアプランを変えようと考え始めた方もいるかもしれません。
転職活動をきっかけに、改めてこれからのキャリアプランを描き直してはいかがでしょうか。
転職後もキャリアプランを意識することで、仕事をする目的が再認識できたり、モチベーションを高めたりできるでしょう。
30代後半:これまでの経験を踏まえて希望条件を整理する
家庭をもっている方も多くなる30代後半。
高収入の仕事はプライベートの犠牲もある程度は我慢する必要があるように、すべての希望を満たす転職はかなり難しいと考えてよいでしょう。
「子どもの教育資金に必要なお金」「育児や介護と仕事の両立」など30代後半の方が考えなければいけないことは多岐にわたります。
「金銭的な豊かさがあるからこそ家族を幸せにできる」「家族との時間を大切にできるなら、雇用形態にはこだわらない」など、仕事をする価値観は人それぞれです。
そのため、転職活動を始めるタイミングで、まず希望条件の整理をしましょう。
また、希望条件は自分一人で決めずに家族と相談しながら決めるようにしましょう。
30代で転職に不安を感じている方におすすめの転職サイト
転職活動を成功させるには、転職サイト・転職エージェント選びはとても大切です。
さまざまな事情を抱える30代だからこそ、同年代の方々がどうやって転職活動をしているか気になりますよね。
今回は30代に、おすすめの転職サイト・転職エージェントをご紹介します。
自分のペースで進めたいなら転職サイト、総合的にサポートしてほしいなら転職エージェントというふうに、それぞれのメリットやデメリットを考えながら選んでみてください。
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