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女性の平均年収は300万円以下?!転職で年収アップさせる方法

女性の平均年収は300万を下回る?

国税庁の調査データに基づいた女性労働者(正社員、契約社員、派遣、アルバイト、パート)の平均年収は276万円と300万円を下回っています。

女性の平均年収の推移を見ると、20代269.5万円、30代303万円、40代293万円、50代287万円という結果となっています。

男性は年齢に比例して年収が増加しますが、女性は30代をピークに下降傾向にあります。これは、30代前後で女性は結婚、出産、育児というライフイベントの変化も多く、プライベートな事情が働き方や収入にも大きな影響をもたらしている可能性を示しています。

育児や介護といった家庭の事情にはどうしても女性がメイン担当として役目を負うため、男性のようにずっとキャリアを磨き、就業時間や雇用形態を変えず働き続けることがまだまだ難しいということも読み取れます。

バリバリ働きたいタイプの女性も家庭の事情によっては時短勤務等で働き方をセーブしなくてはいけなくなり、仕事内容へのやりがいや労働対価に納得いかずに働いている方も少なくはないのです。

30代、40代女性の転職で年収はどうなるの?

2016年4月~2017年3月の期間中、転職サービスdodaを利用して転職をした30代女性の平均年収は309.2万円です。

転職者の経験職種は事務アシスタント系(一般事務、営業事務、経理事務等)が最も多く、続いて営業職(法人営業、個人営業等)、企画管理系職種(経営企画、人事等)となっています。

何かと節目になりやすい30代、その働き方も実に様々。キャリアアップを目指すキャリアウーマンタイプやプライベート重視派、家庭第一のママワーカーといったようにそれぞれの状況にかなり違いがあるため、多様性に富んだ世代といえます。

40代女性の平均年収は503万円で、転職者の職種は企画管理系職種が約3割を占め、30代で一番多かった事務アシスタント系は3位に落ちています。

ライフスタイルの変化も落ち着き、目指すべき方向性にブレがなくなってくる40代。積むべきスキル、辿るべきキャリアも明確に心得てくるため、この世代で正社員転職を果たす人は高収入のマネジメント層であることがデータから読み取れます。

あくまで、正社員での転職を果たした女性の年収情報であるため、他雇用形態を合算した平均給与よりも高い金額となっています。

「年収に不満」で転職する女性は少なくない?

厚労省の雇用状況調査によると、年収や労働条件に不満を持って退職をした女性の割合は増えています。

だいたいどの年代でも「その他の理由」以外でトップの退職理由は「職場の人間関係が悪い」ですが、次にくる退職理由は「収入が少ない」か「労働時間等の労働条件が悪い」です。

労働時間の条件が悪いということは、残業時間が長かったり、残業代の支払いがなかったり等収入面にも関わってくる項目です。ですから、自分の働きに対して正当な対価を得られていないと感じる女性は沢山いるということでもあります。

また、転職によって年収増加をした人は約3割、転職によって年収が変わらなかった人も3割、転職によって年収が減少した人も3割ほどという統計もあるため、転職をすれば年収は必ず上がるということではないことは覚えておきましょう

転職で年収アップを果たすためにはやるべきことをやり、ポイントを押さえ計画的に転職活動に臨むことが必要であると言えます。

転職で年収アップさせる方法

せっかく転職をするならば年収を上げたい」「今よりいい月収で手当も欲しい」と思う人が大半です。ここでは、どうすれば今以上の条件で転職を果たせるかをレクチャーしていきます。

営業職、もしくは専門性の高い仕事に就く

給与アップを計るなら営業系職種への転職やキャリアチェンジが一番妥当な手段です。営業職は自分の成果に応じて給与を得られるコミッション制度(歩合制)を導入している会社もあり、月給にプラスアルファの収入を獲得できます

また、ノルマ達成時に特別賞与が支給されたり、自分の頑張りがダイレクトに収入に繋がるためやりがいを持ちやすい職種といえます。

営業職はコミュニケーション能力の高さがあれば業界経験がなかったり事務経験しかない人もチャレンジできるような未経験歓迎求人も多いため、条件アップをしたい人にはお勧めの仕事といえます。

また、より高度な知識や資格取得、技術を身に付けるとより好条件の仕事にも就けるため、現在営業職の方はIT分野の技術系営業や込み入った営業ノウハウや知識が必要となる企画営業となり、何かしらの専門性を深めることで自分の付加価値を高め、希望の年収条件をゲットできるようになります。

業績のいい会社、成長が期待できる会社に転職

当たり前かもしれませんが、業績好調の会社はボーナス支給額も昇給率も高く福利厚生も手厚いため、給与アップできる確率は高くなります。

ただし、大手企業や大手グループ会社、知名度の高い企業の場合、競争率も高いため事前準備を念入りにし万全の状態て転職活動を始めましょう。

また、あまり名の知れていない日系老舗中小企業がおススメです。実はその道ではかなり有名であったりニッチな産業でのシェア率が高かったりすると、売上も安定しやすいのです。歴史が古いと年功序列を未だ導入していることも多いため、着実に昇給していくことができます。

他には成長中のメガベンチャーやも昇給が期待できる会社です。成長スピードが早く勢いのある会社は良い人材を獲得するための人件費を割く傾向にあるため、活躍できる経験を持っていれば今より良い条件での転職を望みやすくなります。

しかし、ベンチャー企業は給与規定が定まっていないことが多く、企業の成長度合いによっては昇給率も高くなりますが、ビジネスが行き詰ると昇給が見込めない不安定さがあります。

設立年数が低いと昇給の前例も少ないため、全てこれからの企業の成長次第となってしまうというリスクがあるという点は考慮しましょう。

やりがいを感じ、打ち込める仕事につく

自分の好きなこと、興味がある仕事に就くことも年収アップへの近道です。やはり、好きなことには向上心ややる気も出ます。

そのため、集中力も増し、習得スピードも早まり、成果に繋がりやすいのです。趣味や関心が高いことも突き詰めればビジネスとして成り立ちやすいため、自分の興味あることで生計を立てるということも選択肢としてアリなのではないでしょうか。

ただし、好きなことが仕事になることで、ビジネスとして気持ちの区切りができず、意欲が下がるタイプの方もいます。

ですから、一歩踏み出す前に趣味レベルに留めておいた方がいいか、好きを仕事にする覚悟を持てるか等慎重に将来プランを考え、働くイメージを持つようにしておきましょう。

不安な方は正社員の総合職等ではなく、派遣スタッフやアルバイターとして企業に勤め、プライベート時間の確保をし、副業で趣味を活かしたビジネスをしてみてはいかがでしょうか。軌道に乗ってから独立や本格的に転職をするという方法も有効な手段です。

高年収に近づける資格を取得する

職業によっては資格が必須となる専門職種もあります。特に合格に労力がかかる難関資格が応募資格となる職業は高収入となりやすいのです。

収入アップに繋がりやすい資格

ファイナンシャルプランナー

金融系専門職で需要が多い資産運用や金融知識を身に付ける必要がある資格。仕事で活かせることは勿論、自分の保険や生活費について見直す知識を得られるため、収入アップ+自分の貯蓄力アップにも繋がるオイシイ資格です。

社会保険労務士

国家資格の一つであり、人事労務・社会保険の専門分野への知識が要される資格。社会保険労務士事務所や企業人事でも採用ニーズがあり、開業して収入アップを果たすこともできます。

宅地建物取引士

宅地建物の販売、貸借契約等が成立させるための知識を習得する必要のある国家資格です。不動産業界以外にも金融系企業でも資格取得をすると資格手当等支給されたり、任される仕事の幅が増えるため、年収アップにも直結します。

中小企業診断士

経営コンサルをするために必要な能力を勉強できる資格です。経営資源を横断的に見る力が備わるため、コンサル会社以外にも企業の中核人材として欲されるビジネスパーソンに成長できます。

転職で女性が年収400万円以上が望める職種・業界は?

業界や職種によって年収アップを叶えられる確率は変わってきます。ここでは、女性が転職をして400万円以上の年収を得らえれる可能性の高い職種や業界についてご説明します。

企画、管理系

企画管理系は会社の中枢となる業務を担う職種が多く、経営企画や営業企画、法務、財務、経理、人事といったバック部門の仕事を指します。

営業のように直接売上を作りはしませんが、会社運営を支え、今後の企業方針を決定するために重要な役割を果たしていく部隊です。

人材会社dodaを利用して転職を果たした女性企画管理職系の平均年収は2016年度の調査で461万円という結果となり、他職種に比べ、高い年収を誇っています。

これらの仕事は専門性を身に付けることができるため、人気が高く採用人数も限られるため狭き門となります。

ですから、転職をする際には勤務経験があったとしてもプラスして何か資格を取得したり、活かせるスキルがあると選考通過率もアップしますし、より好条件の求人に応募ができるようになります。

営業系

営業職は先述の通り成果が給与に直結するため、体力的にも精神的にもハードな一面はありますが、年収アップを見込みやすい仕事です。

ただし、営業職といっても業界によって収入格差があるため、どの業界の営業になるかも一つのポイントです。

収入アップが見込める業界の営業

医療

医師に医療機器を提案する医療機器メーカー営業(555.6万円)や医師に医薬品を提案販売するMR(718万円)。高年齢化により医療の需要は高まり続けるため、需要の高い仕事です。

金融、保険

企業への資金調達を提案する法人営業(587万円)や個人に金融商品や保険を提案する個人営業(440.9万円)、代理店に自社商品の販売促進をする代理店営業(534.1万円)等あります。

海外展開によるマーケット拡大やITの利便性を追求するFinTechを進める企業も多く、金融のプロといえる営業のニーズは増える見込みです。

IT、通信

テクノロジーの力で企業の課題を解決するIT営業(平均年収485.9万円)。IT業界の成長やWebマーケティングの強化のため、コンサルティングニーズも高く、今後も成長が期待できる業界です。※年収データは転職サービスのdodaを参照

建設・建築業

住宅、施設、建造物等の建設の企画や販売に携わる営業職です。提案から受注まで数年かかるプロジェクトもあり、長期的視点が要されます。自分の成果を建設物や住宅といった形で目で見ることができるため、やりがいを得やすい仕事といえます。

震災復興とともに、耐震や免震への注目も高まりつつあり、また、2020年の東京五輪開催にも向け建設土木系人材への需要は増加傾向なのです。

新たな施設建設や現存する建物のリニューアル、街開発等未来に向けたプロジェクトが多く存在するため、営業職は勿論事務職や企画職でもニーズはあります。

また、専門知識が必要なイメージのある仕事内容であっても文科系社会人経験者やいわゆるリケジョ(理系学部を卒業した女性)も採用ターゲットとなっており、転職やジョブチェンジも果たしやすい業界といえます。

大手であれば資格取得のための研修制度や費用支援があるため、この業界で能力を付けるならば今がチャンスです。

IT業界

IT業界はWebデザイナーやエンジニアといったクリエイティブ系職種職種でソーシャルメディアの成長やサービスの拡大に伴い採用ニーズは高まっています

技術やデザイントレンドの移り変わりの激しさがあり、常に新たな知識や技術習得をしなくてはいけない反面、実力主義であるため、年齢や経験年数以外の成果で勝負ができるため、能力次第で給与アップができます。

他にもパソコンがあればどこでもいつでも働けるため、IT業界で働きながら副業をしたり、フリーランスで独立するという道もあります。

IT業界は2017年9月の転職求人倍率レポートでもIT業界の求人倍率は5.98倍と伸び、人材不足ランキングトップに躍り出ています。

急成長中の企業は大抵IT系(SNS、AR、IoT、ビッグデータ、AI等)であり、人材難の背景から、未経験でもIT素地ある若年者の採用にも意欲的であるため、早い段階でIT業界で能力を積めば経験職種を突き詰めていくことで収入アップを果たせます。小学校でもプログラミングやIT教育が導入予定であり、今後目が離せない業界といえます。

年収アップできそうな転職エージェントを利用する

高収入を得やすい会社の特徴を知ったら、次は転職エージェントに登録をしましょう。一度登録をすると、転職の専門家であるコンサルタントが登録者の転職を丁寧にサポートしてくれます。

面談でキャリアプランを明確にし、フィットした求人情報を提案&紹介をしてくれます。ネット掲載されていない非公開求人が多く、企業の内部事情や雰囲気まで知った上で応募ができるため、選考中のギャップも少なくすみます

職務経歴書や履歴書の添削に面接対策をしてくれるため、内定獲得率もアップします。また、ノウハウが必要となる交渉ごと(待遇や条件交渉、入社日交渉)等も代理で行ってもらえるため、時間をかけず、希望の職場条件を整えてもらうことができるのです。

特にマイナビエージェントやdodaは女性の転職にも力を入れており、女性の転職者の年収データや先輩となる女性の働き方も教えてもらえるため、自分の目指す年収アップを果たせる求人紹介もしてもらえるでしょう

転職エージェントに登録せず自分のペースで転職活動を始めたい人は転職求人サイトでまず市場を知り準備をすることも選択肢の一つです。自分に合った転職方法を選び、希望を叶えましょう。

転職動機には要注意!年収ダウンを引き起こす転職理由

転職はその理由や転職方法によっては年収アップを果たす一つの近道ではありますが、転職の仕方によっては年収ダウンを引き起こすこともあります。予期せぬ不幸を回避するためにも、転職をする前に堅実にキャリアプランを築きましょう

これからを将来を考えずいきなり転職

せっかく能力があっても見切り発車の転職は失敗の素です。現職がハードで疲れてしまい、先を考えずに辞めてしまい、辞めた後に転職の準備を始めると転職期間が長期化したり、求人の少ない時期に退職をしてしまい失敗することもあります。

特に転職期間が長期化すると貯蓄状況によっては生活が困窮し、満足いく条件ではなくとも、生活のために仕事を決めてしまい、意味のない転職をするケースも少なくありません。

辞めるにしても「〇〇ができるようになったら」「ボーナスをもらって転職資金を得たら」「求人の多い4月入社を目指して」等先のことを考え、計画的に転職活動を開始しましょう。

転職が初めての場合は、選考レジュメ作成や面接等慣れないことも多いため、少なくとも転職の3~6ヶ月前に転職エージェントに登録をし、準備すると良いでしょう。

未経験だけど憧れている仕事に転職

新卒採用時に諦めてしまった憧れの職業が忘れられず、思いだけで転職をすることは辞めましょう。

当たり前ですが、業務経験のない仕事は給与が低くなりますし、仕事内容によっては昇給率も高くない可能性もあります

その時の感情だけでは仕事内容と給与待遇といった条件面とのバランスを冷静に考えられないため、もし、本気でやりたいとその時思っても数か月時間を置きましょう。

時間が経過する中でも憧れの仕事に就きたい思いがある場合には覚悟を決めてキャリアチェンジに踏み出す時です。

ただし、未経験である分条件は悪くなります。覚えることも多く、同世代の社員に追いつくために自主的に勉強をしたり、入社前に必要な資格を取得する必要も出てくるでしょう。

憧れだけではなく、現実の苦労もイメージした上で現実的に転職活動をするようにしましょう。転職エージェントは求人数の多い総合エージェントとその分野に強い専門系エージェントを活用し、求人情報を網羅すると良いでしょう。

周りに影響されて転職

周囲の同期や友人が転職やをしたり結婚、出産により働き方を変えていく姿を見て、影響を受けて転職をしてしまう人も中にはいます。しかし、その時の感情や気持ちで転職活動を始めることは絶対に止めましょう。

人と自分の状況や目指すべき道は違います。明確なキャリアプランを持たないと不用意な転職によって条件ダウンとなるリスクが多いため、周囲に影響をされたとしても一旦落ち着きましょう。

冷静になり、自分の目指したい数年後の姿やキャリア、働き方を考え、必要に応じて転職をするかを判断しましょう。

なかなか自分だけでは明確なキャリアを持てない場合は、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談をし、仕事観や働く軸をみつけると良いでしょう。

必ずしも答えが転職であるとは限らないため、現職でキャリアを築けるならば今の仕事頑張り、どうしても勤務先を変える必要がある場合には、転職をし、叶えたい将来像によって手段を使い分けましょう。