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- 2024.03.18更新
- 2019.06.13公開
40代転職の現実|成功する2つのポイントと失敗しない求人の探し方
40代転職の現実|転職が厳しいといわれている理由
「転職は35歳まで」とよく言われるように40代の転職は難しいものがあります。
しかし、少子高齢化の影響もあり、職種や年収など条件にこだわらなければ、転職に苦労することはありません。
ただ、そのようなミドル層の採用に対して、問題視している企業側がゼロではないのもまた事実です。
企業側からすれば、将来性がある若手人材を採用したいと考えるのは当然かもしれません。
また、人材サービス大手のdodaによると20代後半の転職成功率が37.8%であることに対し、40代以上の転職成功率が12.2%とおよそ1/3の数字になっています。
3つの主な理由
なぜ、40代の転職が厳しいといわれているのでしょうか?
中高年になればなるほど、「今までの仕事のやり方に固執してしまう」「年収が上がる」などの傾向が一般的に高まると考えられています。
40代の求職者に対して、企業は、経験や知識を元に若手人材をマネジメントしてほしいと考えている一方で、「中高年だからこそ扱いづらい」という点で、採用をためらってしまうことがあるのです。
働き盛りの20代や30代に比べて、40代の労働者や採用する企業側の印象などををもとに40代の転職が厳しいといわれている理由を詳しくご紹介します。
【40代中高年の転職が厳しいといわれる3つの主な理由】
- 年上だから扱いづらい
- 給与形態に当てはめられない
- 経験がなくても若手人材が欲しい
年上だから扱いづらい
40代ともなると、社内の中堅層や幹部などになります。
そのため、中には、転職によって40代よりも年下の人物が上司になるケースもあるかもしれません。
そうなると、「年上の人に仕事を教えづらい」「どう接すればいいのか分からない」などの周囲の声を気にして、年配の転職者を敬遠する企業も多いです。
また、ある程度年齢を重ねた転職者の中には、「自分の仕事のやり方に固執する」「態度が偉そう」などという問題を抱えている人もおり、そんな過去の経験から中高年の転職者が嫌われていることもあります。
給与形態に当てはめられない
基本的に、従業員の給与は経験値や能力などの評価をもとに、給与形態が計算されています。
そのような給与計算は”経験年数が上がる=能力が上がる“という考えも含まれていることが多いため、管理職経験などがある40代の場合は、問題ありません。
しかし、管理職経験がないような40代の場合は、年齢と能力が結びついていないと判断されてしまい、給与形態に当てはめることができず、採用に結びつかないことがあるのです。
経験がなくても若手人材が欲しい
40代は実績もある方も多いかもしれません。そして、そのような40代を求める企業もあります。
しかし、経験やスキルのある中高年層を採用して、若手を教育してほしいという企業ばかりではありません。
中には、人手不足が深刻で、「経験がなくてもいいから、長く働けるフレッシュな若手人材が欲しい」という企業も多いのです。
このように、40代の中高年の求職者を取り巻く現実は厳しいものがあります。
しかし、少子高齢化が進み、若手人材の確保が難しくなってきている現代は、中高年の求職者が転職できないわけではありません。
では、次は40代で転職する際の失敗しないポイントをご紹介します。
40代の転職を成功させるための2つのポイント
40代の転職で失敗しないために、仕事の探し方や実際の選考の際に気を付けておくべき点についてご紹介します。
- これまでの経験が活かせる仕事を探す!
- 転職先が求めている人材像を把握し自分を重ねる!
1:これまでの経験が活かせる仕事を探す!
まず、転職先はこれまでの経験が活かせる職種にしましょう。
企業は40代求職者の経験や実績を求めています。
そのため、40代で転職をする際は「いままでどのような経験を得られたのか?」「それが、どのような分野で活かせるのか?」を考えて転職先を決めるのが一番です。
必ずしも、同業他社である必要はありません。
例えば、営業職の経験があれば、たとえ業界が異なっても営業として活躍できるはずです。また、今まで社内人事の業務を行ってきた方は、その知識をもとに、人材業界でも活躍できるかもしれません。
20代~30代で得られたものをもとに、キャリアアップできる転職を目指しましょう。
2:転職先が求める人物像を理解しアピールする
次に、40代で転職を成功させるためには、企業の人事担当者にあなたが会社で活躍している様子をイメージさせることが大切です。
例えば、40代の求職者の多くは、採用後にまだ経験が浅い若手人材の育成に携わる機会が多いため、これまでのマネジメント経験や若手社員とどう接していくつもりなのかを、積極的にアピールできれば、内定率も上がるはずです。
このように、企業側が求める人材を考えて転職先を選び、自身の経験をアピールしましょう。
40代の未経験資格なしで正社員へ転職できるのか?
すでに、ご説明したように40代の場合は、経験職種へ転職した方が転職も成功しやすく、年収も上がりやすいです。
しかし、中には未経験職種への転職を余儀なくされたかたもいらっしゃるでしょう。
では、40代転職で未経験で資格もない場合は、正社員として転職できるのでしょうか?
結論から言うと、正社員としての転職は可能です。
しかし、職種によっては体力的にきつかったり、高収入を得られる可能性は低いです。
未経験職種への転職は年収が下がることを覚悟する!
40代の未経験者の場合、転職が可能な職種として、製造業や運送業、タクシードライバー、警備員、事務職などの専門性があまり必要とされない職種があげられます。
そのような職種は、経験や実績がなくても活躍できるので、基本給が低いことが多く、年収も200万円~300万円ほどと、同じ40代の平均年収からすると、低くなってしまうものばかりです。
たしかに、40代未経験の転職になると年齢は関係なく新人になるので、40代でも若手社員と変わらない収入しかもらえないのは、しかたがないことなのかもしれません。
【男女別】40代の転職の注意点
転職を成功させるには、男女で注意すべきポイントが異なります。
この見出しでは、男女別に転職活動の際に注意すべきポイントについてご紹介します。
40代男性は「嫁ブロック」に注意
皆さんは、転職活動における「嫁ブロック」という言葉を聞いたことがありますか?
「嫁ブロック」とは、男性が転職先を決める際に、パートナーの女性に反対され、内定辞退や転職自体を辞めることを指します。
転職は本人だけではなく、家族にとっても重要なターニングポイントです。
既婚者や子供を持つ親にとっては収入だけではなく、休日出勤や残業の多さ、勤務地なども重要になってきます。
そのため、転職先へ希望する内容は、家族の希望もかなえる必要があるのです。
「転職先を決めたけど、結局、嫁に反対されて辞退した」などと、せっかくの転職活動が無駄にならないためにも、事前に転職先に求める希望条件などをしっかりと相談したうえで、転職先を決めるようにしましょう。
40代女性は正社員以外の働き方も考えて転職先を探す
40代向けの求人は少ない上に、正社員である程度の年収を目指すには、今までの経験や実績、持っている資格を活かせる仕事につかなければ難しいです。
しかも、正社員は責任も重く、フルタイムで働かなくてはならないので、体力的にも徐々に厳しくなってきてしまうでしょう。
そのため、40代女性が転職する際には、契約社員、派遣社員、パート勤務なども視野に入れて転職先を探すことをおすすめします。
中には、紹介予定派遣と呼ばれるような、派遣先で最長6か月働いた後に、正社員として雇用されることを前提とした働き方もあります。
必ずしも、正社員として雇ってもらえるというわけではありませんが、正社員として働く前に、社内の雰囲気などを知ることができるというメリットもあります。
人間関係に対して不安を持つ方などは、紹介予定派遣求人から転職先を探してみてもいいかもしれません。
40代の転職で成功するための優良求人の探し方
では、20代や30代に比べて求人が少ない40代の求職者は、具体的にどのように転職先の求人を探せばよいのでしょうか?
40代の求人探しの場合におすすめなのは、転職サイトや転職エージェントです。
ハローワークや求人誌などでも求人を探すことが可能ですが、より効率よくスムーズに、優良求人を見つけるには、転職サイトや転職エージェントなどの人材紹介会社を利用することが必要です。
また、転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ特徴が異なるので、しっかりと理解した上でどちらを使うべきか判断しましょう。
転職サイトは転職先を自由に選べる
転職サイトは、サイト内で、好みの条件をもとに求人検索を行い、企業へ応募するものです。
ハローワークとは異なり、求人探し、応募書類の作成、面接日程の調整など転職活動をすべてを自分自身で行うことが特徴です。
また、転職サイトの最大手のリクナビネクストでは、毎週6000件程の新着求人などがあり、求人掲載数も膨大なので、40代向けの求人も多く取り扱われています。
求人検索の際は『40代活躍中』『未経験ok』などキーワードを指定して、検索することが可能なので、40代の中高年層の採用が積極的な企業や未経験者でも活躍しやすい求人を絞って検索することもできます。
20代や30代などに比べて、求人の数自体が少なくなってしまう40代は求人数が多い転職サイトで求人を探すと良いでしょう。
転職サイトでより内定率をあげるコツ
転職サイトのもう一つの特徴としてスカウト機能と呼ばれるものがあります。
スカウト機能は、事前に登録した内容を見た企業の採用担当者などが、サイト利用者へ選考のオファーを出す仕組みです。
採用側から連絡が来るので、こちらから選考の応募をするよりも書類通過率が高く、内定率も高くなる傾向があります。
「いろいろな企業に応募しても書類選考で落とされる」など、思うように転職活動が進まない40代は一度、転職サイトに登録して、スカウト機能を利用してみるといいかもしれません。
転職者の8割が利用!転職決定数NO.1!リクナビNEXT
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転職成功者の8割が登録。求人情報数は日本最大級!転職を考え始めたらまず始めに登録をしておくべき。登録後「レジュメ登録」をすれば企業からのスカウトを受けとれるのでおすすめ。
転職エージェントは、転職サポートが充実!
転職エージェントは転職サイトとは異なり、登録すると担当者が付きます。
この担当者は、キャリアアドバイザーと呼ばれ、求人紹介や履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動に関するさまざまなことをサポートしてくれます。
そのため、「どう転職活動を進めればいい変わらない」という人は、転職サイトよりも転職エージェントを利用した方が良いでしょう。
キャリアアドバイザーは、「40代だから」という理由で採用を断るような応募企業を一切紹介しません。
なぜなら、キャリアアドバイザーは、企業が求める人材の情報を知った上で、企業と求職者をつなげることが仕事です。
そのため、あなたに紹介してくる求人は、ある程度あなた向けの求人なのです。
また、転職エージェントは面接サポートも充実しています。面接でよく聞かれるような質問内容や面接後のフォローを採用担当者へ直接行ってくれるので、安心して面接に挑むことができます。
転職エージェントを使った転職で失敗しないコツ
転職エージェントは登録すると担当のキャリアアドバイザーと面談を行い、今までの経歴や勤務条件、希望年収などを話し合います。
そして、担当者はそのような情報を元に、扱っている非公開求人の中からから、あなたの希望に沿ったものを紹介してくれます。
そのため、担当者との面談では素直に嘘をつかずに相談することが重要です。
中には、担当者が自分よりも歳下で見栄を張ってしまい、実際の経験や実績よりも誇張して伝えてしまう場合もあるようです。
しかし、それでは紹介される求人が実力よりも高いものになってしまい、実際に入社した後に、活躍ができず精神的・体力的にも厳しく、働き続けることが難しくなってしまうかもしれません。
だからこそ、担当者との面談では事実を正しく伝えて、悩みを素直に相談することが大切です。
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全年代対応の人材業界最大の求人数を誇る、大手人材紹介会社です。リクルートエージェントでは、定期的にキャリアアドバイザーに対して研修や勉強会を実施していて、エージェントの質も高いのが特徴です。
まとめ
このように、転職サイトと転職エージェントはそれぞれ登録後に得られるサポート内容が異なります。
- 転職サイト・・・自分で求人検索。好きな転職先を決めることができ、未経験でも応募しやすい。
- 転職エージェント・・・担当者が付き、求人を紹介してもらう。経験や実績を生かした転職が可能。転職活動のサポート充実。
40代は経験やスキル・実績の差が求職者の中でもわかれるので、未経験でも転職しやすい求人や、正社員以外の求人を探すなら転職サイトがおすすめです。
一方で、経験豊富でアピールできる経歴がある人は転職エージェントの利用で、年収が上がる転職が叶う可能性もあります。