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- 2019.06.26更新
- 2019.06.25公開
非公開求人は怪しい?企業が非公開にする理由と見つけ方…大手3社比較
非公開求人とは?公開求人と何が違う?

転職エージェントのサイトでよく見かける「非公開求人」という言葉。
これはどのようなものなのでしょうか?
「非公開求人」とは、ハローワークや企業のホームページなどに掲載されていない求人を意味します。
非公開求人は転職エージェントが保有していますが、転職エージェントの登録者の中でも企業側の条件に合うと判断された人のみに開示される特別な求人です。
応募する際も転職エージェントを通さなくてはいけません。
一方、公開求人とは、一般に公開されている求人を指します。
ハローワークや求人誌、転職サイトなど、誰でも見ることができる媒体に掲載されている求人です。
採用側が広く告知して大量に募集したい場合に公開求人として掲載されることが多く、一人または若干名という場合には非公開求人とされるのが一般的です。
閲覧できる人 | 媒体 | |
---|---|---|
非公開求人 | 限られた人のみ | 転職エージェント |
公開求人 | 誰でも | ハローワーク、求人誌、転職サイト、転職エージェントほか |
非公開求人って怪しくないの?企業が非公開にする理由

「非公開」というと、「なんだか怪しい…」というイメージをもつ方もいるようですが、非公開求人は怪しい求人ではありません。
むしろ、条件が良い人気の求人は公開求人よりも非公開求人に多いのです。
それでは、なぜ求人を非公開にする必要があるのでしょうか?
その理由を説明していきます。
非公開の理由1.応募殺到を避けるため

条件の良い求人や優良企業の求人は採用人数が少ないのが一般的ですが、それを公開求人にするとどうなるでしょうか?
そのような求人は人気が高く、応募が殺到するでしょう。
企業側は応募者一人一人に対応するのに膨大な時間と費用をかけなくてはいけません。
それよりも、「このポストや部署にこんな人が欲しい」「専門的なスキルをもった人が必要!」と転職エージェントに採用条件を提示して非公開で募集をかける方が企業側にとってはメリットがあります。
転職エージェントがその条件に合う求職者だけに求人を紹介してくれるので、企業の採用担当者はすでに採用条件を満たした人材から選ぶことができ、スムーズに選考プロセスを進めることができます。
非公開の理由2.競合他社に知られたくないため

非公開求人にする二つ目の理由は、競合他社に知られずに採用活動ができるからです。
特に、管理職や経営層などの重要なポストが空く場合、社内外に情報が漏れることに対して企業は非常に敏感になります。
また、新規事業や極秘プロジェクトが始まる場合にも担当ポストを募集することがありますが、秘密裏に進めている計画を競合企業に知られてしまうとプロジェクトの進退や会社の業績に影響することがあるかもしれません。
このような事情から、採用に関する情報を極力知られずに進めたい場合は非公開求人として限られた求職者のみにアプローチする形がとられます。
非公開の理由3.採用を急いでいるため

企業側が「今すぐに採用したい」という場合についても、非公開求人という形で募集されることがよくあります。
非公開求人の場合、転職エージェントが採用企業側の条件に合う人だけをピックアップしてくれます。
そのため、採用企業側の「候補者を選別する時間と手間」を大幅に削減することができ、採用を急いでいる企業は利用しやすいのです。
非公開求人のメリットとデメリット
企業側が非公開求人にする理由はわかりましたが、求職者側にとって非公開求人にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
メリット:有名企業や好条件の転職先を探すことができる

- 大手企業、人気企業の求人がある
- 求人を非公開にする理由にもあったように、大手企業や人気企業が求人募集をする場合、候補者が殺到する可能性があります。
- そのような応募の殺到を避けるために、好条件の求人は非公開求人として扱われる傾向があるのです。
- つまり、大手企業や人気企業の求人は公開求人よりも非公開求人の方が見つけやすいといえます。
- 求人の質が高い
- 高い能力やスキル、経験をもった人を効率良く集めたい場合に、企業は非公開として求人募集します。
- 管理職求人やミドル・ハイクラスの高年収求人は非公開求人の場合がほとんどです。
- また、転職エージェント経由で採用が決まると企業側は高い成功報酬を支払う必要があるため、転職エージェントを利用している企業はその費用を払うだけの余裕があるということです。
- ですから、非公開求人の中には業績が悪化している企業やブラック企業の求人はほとんどなく、質の良い求人を効率良く探すことができるでしょう。
- 自分に合う仕事を見つけやすい
- 非公開求人で募集する人材は若干名であることが多く、スキルや経験を絞って募集する傾向があります。
- 転職エージェントはそうした募集要件を熟知したうえで、数ある非公開求人の中からあなたの経験やスキルが活かせそうな求人だけをピックアップして紹介してくれます。
- そのため企業側と転職希望者側のニーズが合う確率が高く、採用につながりやすく入社後のマッチング率も良いというのは大きなメリットです。
デメリット:応募のハードルが高い

- 必要な経験やスキルが高くなりやすい
- 非公開求人で出されている求人は、企業からの採用条件を細かく設定されていることが多くあります。
- メリットにもあったとおり、その分マッチング率は高くなりますが、求められる経験やスキルは高くなる傾向にあります。
- ポジションが早く埋まってしまう可能性がある
- 非公開求人はほとんどが1名または数名と募集人数が限定的です。
- 企業側としてもなるべく早く採用したいので、すぐに採用者が決まってしまい、早々に募集が締め切られてしまうということもあります。
このように、非公開求人を利用することで理想の転職先に出会える可能性は高いですが、その分、求められる条件は高くなります。
自分の市場価値などをもとに応募できる求人が決まるため、応募したいのに応募できないということもありえます。
また、興味のある求人を見つけたら、早く動かなければチャンスを逃してしまうこともあるということを心にとめておきましょう。
非公開求人の見つけ方…まずは転職エージェントに登録

条件面やマッチング率から見てもメリットの多い非公開求人ですが、お伝えしたとおり、転職エージェントのみが扱っている情報です。
転職サイトやハローワーク、求人誌などでは見つけることができません。
非公開求人が見つかるのは転職エージェントだけ
まず、非公開求人を知りたいのであれば、必ず転職エージェントに登録する必要があります。
転職エージェントの登録は、現在の職種や年収、転職希望時期、メールアドレスのみで簡単に登録できます。
その後、担当のキャリアコンサルタントとの面談の中で具体的な希望条件等を伝え、条件に合った非公開求人を紹介してもらうという流れです。
この際に、これまでのキャリアやもっているスキルを正直に伝えましょう。また、希望条件などは譲れる部分と譲れない部分を明確にし、できる限り具体的に伝えます。
そうすれば担当のキャリアコンサルタントから紹介される非公開求人とのマッチング度が高まり、効率良く転職活動を進めることができます。
注意!転職サイトには非公開求人がない

転職エージェントと転職サイトの違いを知っていますか?
転職支援を行う人材紹介会社や求人紹介サイトをまとめて「転職サイト」と呼ぶことがありますが、転職サイトと転職エージェントは全く別のサービスです。
転職サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|
求人のタイプ | 公開求人 | 非公開求人、公開求人 |
求人探し・応募方法 | 自分で探して応募 | コンサルタント経由 |
転職サポート | なし | あり |
■転職サイトとは
転職サイトは自分で求人情報を検索し、気になる求人に応募することができます。応募する際の制限はなく、求人情報は全て公開求人です。
業界最大手のリクナビネクスト、CMでも話題のビズリーチやindeed、などは転職サイトに分類されます。
■転職エージェントとは
転職エージェントは、おもに非公開求人の中から担当のキャリアコンサルタントが自分の条件に合う求人を紹介してくれる人材紹介サービスです。
リクルートエージェントやマイナビエージェント、doda転職エージェントなどは転職エージェントです。
【転職エージェントのサポート内容】
- 将来的なキャリアアップやライフプランの相談ができる
- 向いている職種や業界のアドバイスがもらえる
- 履歴書や職務経歴書の書き方の添削をしてくれる
- 企業情報をもとにした面接対策をしてくれる
- 年収交渉や面接の日程調整など企業とのやりとりを代行してくれる
- 円満退職のアドバイスももらえる
転職サイト、転職エージェント、どちらも利用料は無料ですが、サービス内容は違うので注意が必要です。(※ビズリーチは一部有料です。)
非公開求人の多い転職エージェント大手3社を比較

ここまで、非公開求人について説明をしてきましたが、非公開求人がどれくらいあるかというのは会社によってさまざまです。
最後に、転職エージェントの大手であるdoda転職エージェント、マイナビエージェント、リクルートエージェントの3社を取り上げ、それぞれの求人数を比較してみましょう。
大手3社とも求人数の約60~80%が非公開求人です。具体的な求人数は表のとおりです。
【大手3社の求人数】2019.03.07時点
転職エージェント | 非公開求人数 | 公開求人数 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 218,456件 | 52,792件 |
doda | 80,000件以上 | 65,784件 |
マイナビエージェント | 21,712件 | 12,741件 |
dodaに関しては、公式サイト内で調べることができませんでした。
実際に、カスタマーセンターに問い合わせてみたところ、「求人数は常に変動するため、明確な数字はわからない」との回答をいただきました。
しかし、公式のホームページには、取り扱っている求人は10万件以上、その約80%が非公開求人ということなので、dodaは80,000件以上の非公開求人を扱っているということになります。
dodaなら転職活動の「わからない」をすべて解決!

dodaは、CMでも人気タレントを起用するなど大手転職エージェントの1つです。
dodaは、転職フェアやセミナー、会社説明会などを多く開催しているので、企業とのつながりも多く、採用情報も豊富なのが特徴です。
転職活動経験が浅く、情報収集の仕方がわからない場合は、志望動機の書き方や面接での受け答えに失敗する可能性が高くなってしまいます。
しかし、dodaなら企業情報が豊富にあるので、転職初心者の強い味方です。
転職満足度NO.1の実績もあるので、人気、実力ともに兼ね合わせたおすすめの転職エージェントです。
【公式サイト】https://doda.jp/
マイナビエージェントは20代の転職に強い!

マイナビエージェントは、「就活のときに、マイナビを使っていた」という利用者が多く、若い転職希望者に人気の転職エージェントです。
登録から実際に転職するまでのサポート期限が設けられていないので、まずは「転職するべきか相談してみたい」という方でも登録しやすいのが特徴です。
第二新卒や20代前半の求職者は、未経験の転職も難しくありません。
しかし、新たな分野への挑戦も、具体的な業界知識や業務内容などについて知らないままでは、転職先選びに失敗してしまい、転職を繰り返す可能性もあります。
マイナビエージェントでは、数多くの20代求職者の転職をサポートしてきた転職ノウハウをもとに、しっかりと転職成功に導いてくれるでしょう。
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/
リクルートエージェントは圧倒的な求人数!

リクルートエージェントは日本最大級の転職エージェントです。
求職者だけではなく企業側からの知名度が高いので、企業側も求人を出しやすく、取り扱っている求人数が他の2社に比べて圧倒的に多いのが特徴です。
職種や業界もさまざまなものがあるため、理想の転職先が見つかる可能性は高いでしょう。
リクルートエージェントの独自のサービスの『AGENT Report』では、業界分析や選考のポイントなどがまとめられた情報をもらうことができるので、企業情報や面接対策などをしっかりサポートしてもらえます。
【公式サイト】https://www.r-agent.com/